NASA TRMM FOTは1999年12月29日にTRMMの特別マヌーバを実施しました。その結果、衛星の高度はTRMM観測レンジ(350+-1.25km)を超え、これがジオイドと衛星との距離が最大となる南緯35度付近の地表面検出アルゴリズムに不具合をもたらした原因となりました。
この報告では、特別マヌーバのPRプロダクトに対する影響をまとめました。
時刻: | 1999/12/29 17UTC - 2000/1/2 12UTC |
領域: | 緯度34.5S - 35S |
プロダクト: | 1B21, 1C21, 2A21, 2A25 (Nadirデータを除くデータの欠損) 3A25, 3A26 (間接的影響あり) |
2A21 | 地表面散乱断面積(σ0)の計算は行われません。 取得したσ0は真の地表面ピークを検出することを失敗したために、特有の値よりも低くなっている可能性があります。これは2A21でエラーとなっている可能性があります。 |
2A25 | 1B21においてBinSurfPeakが-9999である場合には計算は行われません。 また、小さいσ0データはエラーを含んでいる可能性があります。 レベル3プロダクトは統計データなので、レベル3プロダクトは間接的に欠損データによって影響を受けていると考えられます。 |
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高橋 暢宏
NASDA/EOSD
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