第5回全球降水観測計画(GPM)国際ワークショップの開催結果

平成17年11月7日から11月9日の3日間にわたり、第5回全球降水観測計画(GPM)国際ワークショップが東京の品川プリンスホテルで開催されました。主要な参加機関は、日本(JAXA、NICT、気象庁、国土交通省、JAMSTEC)、米国(NASA、NOAA、NPOESS)、欧州(ESA)、ブラジル宇宙局(EBA)、インドネシア(宇宙機関(LAPAN)、気象庁(BMG))、タイ(GISTDA)、マレーシア(宇宙機関(MACRES)、気象局(MMD))、モンゴル、バングラデシュ、フィリピン、ベトナムの各気象機関等、GEO事務局、 WMO(世界気象機関)、WCRP(世界気候研究計画)で、これら以外の大学等の研究者を含め、合計で137名の参加がありました。 初日には、主衛星の開発は順調に進捗していること、副衛星についてはESAの副衛星計画が無くなる可能性が高いこと、ブラジルが副衛星提供によりGPMに参画する可能性があることが示されました。 また、Group on Earth Observation (GEO) 事務局長のアシャッシェ氏からは、GPMは日米主導の衛星計画として始められたが、計画の理念から極めて国際的なミッションであり、今後一層世界各国の協力を取り込み、真に世界的なミッションにするべき、との主張が示されました。世界気象機関(WMO)からは、GPMの全球の降水観測が様々な分野で非常に重要であり、 NASAとJAXAによる速やかな計画の実現を支持する旨のステートメントが提出されました。 2日目には、アジア各国から、治水・利水、気象予報等GPMの実利用への強い期待が示されました。特に衛星データ利用に際し、リアルタイム入手の要求、その基礎となる能力開発などの支援要求が示されました。さらに、GPMデータの利用可能性を最大に引き出すために、GPMで考えられる科学研究および実利用の各分野からの、データ利用に際しての要求を引き出すための議論を各セッションで行いました。 これらのセッションにおける議論の結果を受けて、3日目に各座長によりセッションのまとめと提言がなされました。