これは、気象衛星の画像に、JAXAのGSMaPプロダクトのデータを重ね合わせたものです。 GSMaPのデータは、宇宙から雨を観測できる複数の衛星を利用して観測された降水分布で、地上レーダがない地域でも観測可能です。 データは世界中を10km間隔でくまなく網羅しており、ほぼリアルタイムで入手できます。 日本付近をみると、この時間は低気圧や前線の雲が本州付近から南の海上にかかっており、そのうち発達した雨雲の部分が降水エリアになっています。
関東甲信地方付近を詳しく見ると、降水エリアがほぼ全域にかかっています。 このうち、降水強度が1時間あたり15~20mmのやや強いエリアが伊豆諸島や静岡県などにあって東へ進んでいます。1月8日18時の関東甲信地方周辺の気温の様子です。 この時間は、栃木県や群馬県の山沿いや、山梨県・長野県の所々で地上の気温が0℃以下になり、雪が降りました。 地上の気温が0℃以上の所は、多くの地点で雨でした。
関東北部の山沿いや山梨県・長野県の各地では、低気圧に伴う発達した雲がかかった8日昼過ぎから9日明け方にかけて、 地上の気温が0℃以下だったため雪が降り続き、大雪となりました。(解説:日本気象協会) 宇宙から見た気象現象シリーズ第1弾