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GPMの概要 |
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全球降水観測計画(GPM)は現在運用中の熱帯降雨観測衛星(TRMM)の後継・拡張ミッション計画です。GPMは地球観測衛星計画の一環で、宇宙航空研究機構(JAXA)、情報通信研究機構(NICT)、米国航空宇宙局(NASA)が中心となり推進しています。
GPMでは、TRMMと同様の、降水レーダとマイクロ波放射計を搭載した太陽非同期軌道衛星1機(主衛星)と、
マイクロ波放射5計を搭載した太陽同期極軌道衛星(副衛星)複数機から構成されます。
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主衛星は、2周波降水レーダとマイクロ波放射計で同時に降水を測定することで、降水活動の詳細を観測する
ことができ、この観測データをもとに、マイクロ波放射計の降水強度推定アルゴリズムの高精度化を実現します。
副衛星で実施されるマイクロ波放射計の降水観測は、この降水強度推定アルゴリズムを利用することで、より
信頼性のあるものが達成できると考えられています。
副衛星は、NASAやその他の世界の宇宙関連機関の国際協力で打ち上げ、最終的に8
機程度に増やすことを目標にしています。これら8機の極軌道衛星のマイクロ波放射計のデータを一同に収集
・処理することで、1時間毎の全球の降水分布を求めることができ、GPMでは、この全球の降水分布のデータを
ほぼリアルタイムで配信することを計画しています。この即時的な降水分布のデータは、科学研究のみならず、
天気予報・洪水予測・水資源管理などの社会生活へのさまざまな利用が可能になります。
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