News雲が作るカルマン渦

メキシコのグアダルーペ島周辺や済州島・屋久島付近でカルマン渦を描く雲が発生した様子を、TANSO-CAIがとらえました。
カルマン渦列とは、流体の流れが物体に遮られた際にその物体の後方に交互に発生する渦のことです。
図1は、TANSO-CAIが2018年6月27日に観測したグアダルーペ島(メキシコ)沖で、カルマン渦が発生している様子をとらえた画像です。図中の赤枠はグアダルーペ島周辺を示しており、この領域を拡大したものが図2になります。グアダルーペ島の南に特徴的な渦の雲が広がっています。
図3は2017年10月30日の済州島と屋久島付近でカルマン渦が発生している様子です。 このようにカルマン渦は障害物となる山の標高や雲・風などの気象的条件が揃えば、様々な場所で発生する現象です。

※カラー画像は、TANSO-CAIのバンド2(674 nm)、バンド3(870 nm)、バンド1(380 nm)の各データをRGBに割り当て作成。

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図1 メキシコ周辺を捉えた2018年6月27日のTANSO-CAI画像。赤枠はグアダルーペ島周辺を示す。

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図2 グアダルーペ島とその南側に発生したカルマン渦をとらえたTANSO-CAI画像。

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図3 済州島と屋久島の南側に同時に発生したカルマン渦を捉えた2017年10月30日のTANSO-CAI画像。

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