2018年6月3日、中米グアテマラでフエゴ山が噴火し、死者100人を超す大災害となりました。
図1は北米から中米にかけてTANSO-CAIが観測した6月3日の画像です。図中の赤枠は、フエゴ山周辺を示しており、この領域を拡大した図が以降の図2、図3になります。
図2は噴火が起こる以前(2018年1月7日)の晴天時のフエゴ山周辺のTANSO-CAI画像です。フエゴ山は図中の+マークに位置しています。
図3は噴火前後(5月31日から6月6日まで)のフエゴ山の画像です。3日間ともフエゴ山は雲に隠れていますが、噴火した6月3日の画像では、通常の白い雲のなかに茶色い噴煙が上がっている様子が分かります。この噴煙の高さは最大で15kmにも上り、時速80km/h以上の火砕流がふもとの集落を飲み込み、200人近くの行方不明者を出しました。
※カラー画像は、TANSO-CAIのバンド2(674 nm)、バンド3(870 nm)、バンド1(380 nm)の各データをRGBに割り当て作成。
図3 噴火前後のフエゴ山(5月31日、6月3日、6月6日)。
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時事通信 行方不明者の捜索打ち切り=グアテマラ噴火