2017年12月20日にカムチャツカ半島の東部に位置するベズイミアミ山が噴火しました。
気象衛星ひまわりの画像の解析結果では、噴煙の高さは上空1万5000メートルに到達し、気流に乗って北東方向へ移流したと報告されています。図1は2017年12月20日から24日までのカムチャツカ半島の様子をGOSAT/TANSO-CAIが捉えた画像で、図2はベズイミアミ山周辺の拡大図です。図1、2から20日の噴火から24日にかけて、ベズイミアミ山から発生した火山灰が北東に降り積もっている様子が分かります。また、ベズイミアミ山の北に位置するシベルチ山の噴火も見えており、シベルチ山からの火山灰も東へ移流してベズイミアミ山の火山灰と交差しているように見えます。
カムチャツカ火山噴火対策チーム(KVERT)によると、現在のベズイミアミ山の噴火による航空路線への影響は4段階における2番目のイエロー(最高危険度は4番目のレッド)として発令しており、噴火の影響は落ち着きつつあるものの引き続き警戒が必要です。
※カラー画像は、TANSO-CAIのバンド2(674 nm)、バンド3(870 nm)、バンド1(380 nm)の各データをRGBに割り当て作成
図1 ベズイミアミ山の噴火を捉えたGOSAT/TANSO-CAI画像
図2 ベズイミアミ山周辺を拡大したGOSAT/TANSO-CAI観測画像
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KVERT Kamchatka Volcanic Eruption Response Team