News サドルバッグ氷河が形成するダスト

毎年晩秋の時期に、アラスカ南西部に位置するサドルバッグ氷河からダストが噴き出します。
図1は2017年11月9日から18日のサドルバッグ氷河をTANSO-CAIが観測した画像で、サドルバッグ氷河からダストストームが発生していることが分かります。図2は領域気象モデルWRF(Weather Research & Forecasting)より計算した11月13日の風速・風向を示しており、ダストが強い沖向きの風に沿って海へ流されていくのが分かります。
このダストは氷河の移流に伴って氷河の底に接する岩石を削り取ったものだと考えられており、植物プランクトンブルームとの関係について研究が行われています。

※カラー画像は、TANSO-CAIのバンド2(674 nm)、バンド3(870 nm)、バンド1(380 nm)の各データをRGBに割り当て作成。

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図1. ダストストームの発生を捉えたTANSO-CAI画像。赤印はサドルバッグ氷河の位置を示す。

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図2. WRFより計算した、11月13日の気圧面に対応する風向風速場。

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