カンボジアのトンレサップ湖は雨季(5-10月)と乾季(11-4月)で面積が3倍以上変化する淡水湖です。図1はTANSO-CAIが捉えた2016年1月から12月までのトンレサップ湖です。8月から周辺に浸水し始め、じわじわと大きくなっていく様子が分かります。また、湖の面積だけではなく水位も10m程度上昇します。
この面積変化は毎年起きる自然現象です。雨季に浸水した場所はプランクトンが多く発生するため、良い漁場になることから、この地域に住む人々はその恵みを受けつつ変化に対応し、水上生活を送っています。
※カラー画像は、TANSO-CAIのバンド2(674 nm)、バンド3(870 nm)、バンド1(380 nm)の各データをRGBに割り当て作成。