Newsインド 野焼きと大気汚染

インド政府は2016年11月6日、深刻な大気汚染のため、ニューデリー市内の学校の休校や建設工事の中止などの緊急措置を行うことを発表しました。
ニューデリーでは、自動車の排気ガス、建築現場からの粉じんなどによる大気汚染が問題となっています。さらに、10月から11月には周辺の州の農場で野焼きが行われ、これらの大気汚染に拍車をかけ、今回の緊急措置となりました。

図1は、TANSO-CAIが捉えた野焼きの煙です。10月23日には煙は見られませんが、10月26日から段々と煙が広がっていくことがわかります。図2は、ニューデリー市の拡大図です。赤の×印がニューデリー市の中心になります。11月4日および11月7日に煙がニューデリー市を覆っていることがわかります。
周辺の州の農場では、米と小麦の二毛作が行われており、9月に米を収穫した後、11月から小麦の作付けを行います。早く小麦の作付けを行うため、野焼きを行うとのことです。

※カラー画像は、TANSO-CAIのバンド2(674 nm)、バンド3(870 nm)、バンド1(380 nm)の各データをRGBに割り当て作成。

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図1 ニューデリー市周辺の野焼きによる煙

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図2 ニューデリー市 拡大図

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