インドネシアでは8月末から大規模な森林火災が起きていると報道されていますが、「いぶき」がインドネシアのスマトラ島、カリマンタン島で発生した森林火災による煙の様子をとらえました。
図は、2015年9月9日~10月5日に「いぶき」搭載の雲・エアロソルセンサ(TANSO-CAI)によるインドネシア上空の観測画像です。
擬似的に黄色に着色されているのが火災起源の煙の混じった大気です。
パス7の画像からは、カリマンタン島の中南部では大規模な森林火災により、上空が煙に覆われていることがわかります。
パス8の画像からは、スマトラ島の南東部には数か所の大きな燃焼地点が見られ、煙は東北東の方向に流れていることがわかります。
パス9の画像からは、スマトラ島の西部の火災からの煙は、海を渡り、隣国のマレーシアやシンガポールに流れ込んでいる様子がわかります。
インドネシアの森林火災による煙害被害は、自国のみならず隣国にまで越境し影響を及ぼしています。
※カラー画像は、TANSO-CAIの バンド2(674 nm)、バンド3(870 nm)、バンド1(380 nm)の各データをRGBに割り当て作成