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Earth Cloud, Aerosol and Radiation Explorer
Mission - Instruments

★センサ紹介★

EarthCAREのミッション機器
機器名 機器概要 センシング方式
雲プロファイリングレーダ
Cloud Profiling Radar
(CPR)
JAXA/NICTの共同開発による世界初の衛星搭載ミリ波ドップラーレーダ。
雲や弱い雨の鉛直分布や、上昇・下降運動を観測。
アクティブ方式
ミリ波帯(94GHz, Wバンド)のレーダ電波をパルス状に発信し、粒子などからの散乱信号を受信。
大気ライダ
Atmospheric Lidar
(ATLID)
欧州開発の高スペクトル分解ライダー(HSRL)。
雲やエアロゾルの鉛直分布や形状情報を観測。
アクティブ方式
紫外域(355 nm)のレーザ光をパルス状に発信し、粒子などからの散乱信号を受信。
多波長イメージャ
Multi-Spectral Imager
(MSI)
欧州開発のプッシュブルームスキャナ方式光学センサ。
可視〜熱赤外域に感度をもち、走査幅150 kmで雲やエアロゾルの水平分布を観測。
パッシブ方式
可視〜熱赤外域7チャンネルにおける地球表面からの反射・放射を受信。
広帯域放射収支計
Broadband Radiometer
(BBR)
欧州開発の放射収支計。
長波および短波帯域の放射収支エネルギーを観測。
パッシブ方式
短波帯域、長波帯域それぞれの広帯域における地球表面からの反射・放射を受信。

EarthCARE 衛星は、地球大気における雲とエアロゾルの3次元構造、およびそれらの相互作用の解明のため、「レーダ」「ライダ」「イメージャ」および「放射収支計」という、観測方式の異なる4種類の観測装置を搭載します。そして、4つの観測装置によるシナジー(同期)観測をおこなうことによって、対象の場所と時間がほぼ一致した各センサの観測データを取得します。

こうして得られた各センサの観測データは、高次処理アルゴリズムによって、センサ単独のプロダクトのみならず、2センサ複合プロダクト、3センサ複合プロダクト、4センサ複合プロダクトというようなセンサ複合プロダクトへと加工され、ユーザに提供されます。