実施体制
表1はJAXAと欧州宇宙機関(ESA)のEarthCAREプロジェクトにおける役割分担を示したものです。
表1 EarthCAREプロジェクトの役割分担
ESA | JAXA | 備考 | |||
EarthCARE衛星 | 衛星バス | ○ | |||
ミッション機器 | CPR | ○ | ※1 | ||
その他 | ○ | ATLID,MSI,BBR | |||
打ち上げ | ○ | ||||
追跡管制 | ○ | ||||
データ処理 | ○ | ○ | 各々の担当センサのレベル1処理 および高次処理プロダクト |
※1:CPRはJAXA/NICTの共同開発であり、JAXAが取り纏める。
CPRはJAXA/NICTが共同で、他のセンサー(ATLID, MSI, BBR)は欧州宇宙機関が開発を担当しています。衛星バスや打ち上げ、そして追跡完成は欧州宇宙機関の下で行われます。各センサーから送信されたデータの処理は、それぞれセンサーの担当側が処理をすることになっており、JAXA/NICTはCPRのデータについて処理を行うことになります。処理されたデータ(レベル1データ)は、JAXAおよび欧州宇宙機関の両方に蓄積され、その後のデータ高次処理を待つことになります。
日本国内の実施体制

EarthCARE/CPRプロジェクトマネージャーが各業務を統括します。プロジェクトの品質保証・安全管理も実施します。
日本国内のアルゴリズム開発体制

現在、東京大学・九州大学・東海大学・国立環境研究所・JAMSTECなどと共同で衛星データの解析アルゴリズムの開発を進めています。
検証チームの位置づけ

検証チームは解析されたデータを様々な検証方法を使い評価します。その評価は第三者的で、再度アルゴリズム開発チームの作業に反映され、より正確なプロダクトを作るための情報を与えてくれます。