(4) G8首脳会合【別名:エビアン・サミット】
開催時期:2003年6月
開催地:フランス/エビアン
概要:「持続可能な開発のための科学技術G8行動計画」の一つであり、以下のような全球観測についての国際協力の強化が合意された。
@ むこう10年間の全球観測戦略の緊密な調整を図り、データの不足を最小化するための新たな観測を特定する。
A 大気、大地、淡水、海洋および環境システムについての信頼性あるデータを作り出すため、既存の作業を基礎とする。
B これらのデータの世界的な報告、記録保存を改善し、既存のシステムの観測の不備をうめる。
C データ共有のための相互運用性を支援する。
D 来春の東京閣僚会合までにこれらの目的を達成する実施計画を開発する。
このG8サミットには、アフリカ諸国、あるいは途上国の主要な国々も招待され、先進国も発展途上国もお互い協力していかなければならないという認識が共有された。
(3) 持続可能な開発に関する世界首脳会議【別名:WSSD2002、ヨハネスブルグサミット
開催時期:2002年8月末から9月初め
開催地:南アフリカ/ヨハネスブルグ
概要:アジェンダ21 の実施状況や新たに生じた課題等を検証し、今後の取組強化を図ることを目的として開催された。持続可能な開発が国際的な課題の中心要素であることが再度確認され、参加国政府は持続可能な開発という目的を効果的に達成するための具体的コミットメントや目標を含んだ「実施計画」について合意した。
(2) 環境と開発に関する国連会議【別名:地球サミット】
開催時期:1992年6月
開催地:ブラジル リオデジャネイロ
概要:「持続可能な開発」という考え(現在の世代が開発によって環境や資源を利用する場合には、将来世代のことも考えて環境や資源を長持ちさせる形で利用しなければならない)を背景に開催された。先進国と開発途上国とが地球環境問題の責任に関して「責任は共通だが、その程度には差がある」という考え方で合意し、先進国が開発途上国に資金協力していく仕組みなどが決められた。持続可能な開発を実現するための諸原則が規定された「環境と開発に関するリオ・デ・ジャネイロ宣言」、アジェンダ21(持続可能な開発のための行動計画であり、地球観測関連では政策決定のための衛星を含む科学技術の活用等が含まれている)等が採択された。
ここでは、第1回地球観測サミットへとつながっていった過去の主要な国際会議について簡単に説明します。
(1) 国連人間環境会議【別名:ストックホルム会議】
開催時期:1972年6月
開催地:スウェーデン ストックホルム
概要:「かけがえのない地球」をスローガンとして開催された、初の環境問題全般についての大規模な国際会議。環境問題が人類共通、かつ、国際社会が取り組むべき最優先の課題の一つであることを全世界的に認識させた重要な会議。