各プロダクトごとにさまざまな切り出し方、地図投影法に分かれています。
ここでは、それらを「シーン定義」としてまとめ、紹介しています。

AMSR シーン定義

レベル1A／レベル1B／レベル2

• AMSRレベル1A、1B、及びレベル2プロダクトのシーン定義は、観測走査中心点における最北点と 最南点の間の1／2周回とする。 ただし、レベル1プロダクトについては、プロダクトの両端に10走査のオーバーラップデータを付加する。 （これにより、データの両端は前後のシーンと重複することとなる）
• レベル1Bプロダクトはレベル1Aプロダクトデータより、 低温／高温校正源などの干渉を受けていない範囲（画像両端を取り除いた部分）の観測値を切り出す。
  
• レベル2プロダクトにオーバーラップはなく、シーン開始は走査中心点における最北点（または最南点）を含む走査から、 シーン終了は次の最南点（最北点）を含む走査の直前までとなっている。
  



レベル1Aデータ 18.7GHz 水平偏波	レベル1Bデータ 10.65GHz 水平偏波	レベル2データ 積算水蒸気量プロダクト

レベル1B Map／レベル2 Map

• プロダクトサイズは300×300ピクセルで、1ピクセルは約10km×10kmでリサンプリングされたものとする。 よって、1枚のMapのシーンサイズは3000km×3000kmとなる。
• 地図投影法は、等緯度経度(EQR)、メルカトル(MER)、ポーラステレオ(PS)から選択される。
  
  

  レベル1Bmapデータ 10.65GHz 水平偏波 メルカトール	レベル2mapデータ 積算水蒸気量プロダクト メルカトール

レベル3

• レベル3プロダクトは、レベル1及びレベル2プロダクトと異なり、全球データである。
• 地図投影法には、等緯度経度(EQR)とポーラステレオ(PS)があり、南北緯度が60度以下の 地域は EQR により、それ以上の地域は PS によりそれぞれ地図投影される。
  
  

  レベル3データ 積算水蒸気量プロダクト 等緯度経度

レベル3：Ascending

レベル3データ 積算水蒸気量プロダクト アセンディング


※ 画面全体の湾曲した黒い部分は未だ観測出来ていないところです。 ディセンディングとの違いが分かるように一日観測分のデータを使用しています。

レベル3：Descending

レベル3データ 積算水蒸気量プロダクト ディセンディング


※ 画面全体の湾曲した黒い部分は未だ観測出来ていないところです。 アセンディングとの違いが分かるように一日観測分のデータを使用しています。

GLI シーン定義

レベル1A／1B／1BMap

• GLI レベル1のシーンは1パスあたり26シーンである。ただし、シーン途中でチルト及びGLI観測モード 変更があった場合には、そのシーンは分割される。
• 各レベル1プロダクトは、1シーンを完全に包含し、かつ隣接するシーン間でデータの重複を持つ。 重複量はレベル1Aで10走査、レベル1Bで8走査である。 （ただし、+1走査程度の誤差はあり得る）
• レベル1BMapは、レベル1Bの全画素を、等緯度経度(EQR)、メルカトル(MER)、またはポーラステレオ(PS) で地図投影したものである。

GLI1kmレベル1Aデータ ch.35	GLI1kmレベル1Bデータ ch.35	GLI1kmレベル1Bmapデータ ch.35

レベル2以降では、以下の単位でプロダクトが作成される。

シーン

• レベル2プロダクトにおいては、レベル1Bプロダクトのシーン定義と同様である。
• レベル2Mapプロダクトにおいては、レベル1BMapプロダクトのシーン定義と同様である。

レベル2データ 雲フラグ	レベル2mapデータ 雲フラグ		シーン （左のプロダクトは、画面内緑色の枠線内側部分を取得しています。）

パス

• パスとは、昇交点から次の昇交点までの1周回の事を指す。
• パス単位のプロダクトは4pixel/4line毎にデータが単純間引きされた画像となる。

レベル2データ 大気補正プロダクト		パス （左のプロダクトは、画面内緑色の枠線内側部分を取得しています。）

エリア

• エリアは全球を以下のようにして全56分割したものである。
• 南北50緯度以上の極域をポーラステレオ(PS)による各4分割(計8分割)の地図投影とする。
• 南北60緯度以下の中緯度帯を30度間隔の等緯度経度(EQR)による48分割の地図投影とする。

レベル2データ 大気補正済み全球データ ch17		エリア （左のプロダクトは、画面内緑色の枠線内側部分を取得しています。）

ゾーン

• ゾーンは全球を以下のようにして全5分割したものである。
• 南北50緯度以上の極域をポーラステレオ(PS)による地図投影とする。
• 南北60緯度以下の中緯度帯を40緯度幅の等緯度経度(EQR)による3分割の地図投影とする。

レベル2データ 植生指標

ゾーン （上のプロダクトは、画面内緑色の枠線内側部分を取得しています。）

グローバル

• グローバルは、0.25度等緯度経度メッシュで作成される。

レベル3STAmapデータ エアロゾルプロダクト 749nm 輝度データ		グローバル（全域） （左のプロダクトは、画面内緑色の枠線内側部分を取得しています。）