北西方向から見たフィリピン・レイテ島の地すべり被災地
North-west view of landslide area in Leyte Island, Philippines
地すべり被災地周辺の鳥瞰図ALOS/PALSARとJERS-1/SARのカラー合成画像(R:PALSAR,G&B:JERS-1/SAR)黄色点線枠内がカラー合成画像より推定された地滑り被災領域

地すべり被災地周辺の鳥瞰図
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ALOS/PALSARとJERS-1/SARのカラー合成画像(R:PALSAR,G&B:JERS-1/SAR)
黄色点線枠内がカラー合成画像より推定された地滑り被災領域

レイテ島南部のJERS-1/SAR画像(オルソ補正済み)

レイテ島南部のJERS-1/SAR画像
(オルソ補正済み)
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ALOS/PALSAR
観測日: 2006年2月24日
JERS-1/SAR
観測日: 1996年2月2日
被災地付近の緯度・経度
北緯 10°20', 東経 125°5'


北西方向から見たレイテ島


「だいち」に搭載されたフェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR)によって、2006年2月24日にレイテ島の東側を南下する軌道から観測した地すべり発生後の画像と、地球資源衛星1号「ふよう1号」(JERS-1)搭載の合成開口レーダ(SAR)によって1996年2月2日に観測した画像とを比較しました。解析に使用された2つのレーダーはほぼ同じ特性(周波数など)を持ち、今回の画像に関しては入射角もほぼ同じであったことから、簡易的な重ね合わせで観測場所の状況の違いを調べることができます。レーダー画像間の変化分を強調するために、ふよう1号の画像に青及び緑色を、だいちの画像に赤色を割り付けて、カラー合成を行いました。これにより、山岳地帯での地形の違いや平地での明るさの違いを色によって確認することができ、以前に比べて明るくなったところはより赤く見えることになります。

これらの変化を北西方向から見た鳥瞰図によって表現しています。  鳥瞰図の作成に必要な高さ方向の情報には、2000年2月に毛利宇宙飛行士が搭乗したスペースシャトル「エンデバー」が観測したデータを各国が協力して解析し、90m解像度で全地球をカバーした標高データを用いました。 なお、鳥瞰図では画面右側の稜線から東側の斜面に滑らかに表示されている面がありますが、これはレーダー電波の入射角と斜面との位置関係で生じたものであり、今回の地すべりを表しているものではありません。

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