陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震の緊急観測結果(続報)

2008年6月14日 午前8時43分(日本時間、以下同じ)頃、岩手県内陸部(深さ8km、M 7.2(気象庁暫定値))を震源とする岩手・宮城内陸地震が発生しました。宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)では発生翌日の2008年6月15日に陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載のAVNIR-2(アブニール・ツー; 観測幅70km、分解能10mで観測)にて被災地域を観測し、そのデータを基にこれまでにJAXAが作成してきました「だいち防災マップ」を更新しました。

図1: 観測日2007年3月1日(災害前)の観測画像で作成した栗駒山付近のだいち防災マップ

図1: 観測日(災害前)2007年3月1日
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図2: 観測日2008年6月15日(災害後)の観測画像で作成した栗駒山付近のだいち防災マップ

図1: 観測日(災害後)2008年6月15日
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(図1)災害前の画像と(図2)災害後の画像を比較した結果、山間部において土砂災害が数多く発生したことがわかりました。災害後の画像中、オレンジ色の枠で囲まれた箇所が抽出した土砂災害箇所です。土砂崩壊によって茶色く地面が露出している様子がわかります。

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