陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)光学センサによる駿河湾を震源とする地震にともなう緊急観測(1)

2009年8月11日午前5時7分(日本時間、以下同じ)頃、静岡県御前崎の北東約35km地点(深さ23km、M 6.5(暫定値))を震源とする地震が発生しました。宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)では2009年8月11日午前11時1分頃に陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー)によって現地の緊急観測を実施しました。

図1:陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー)により地震発生後(日本時間2009年午前11時1分頃)に取得した画像全体と位置関係

図1: 2009年8月11日に取得したアブニール・ツー画像 (クリックで拡大画像へ)
取得日時:2009年8月11日 午前11時1分頃(日本時間)
ポインティング角度: 33.6°
緑枠: 図2拡大画像の範囲

図2:陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー)により地震発生後(日本時間2009年午前11時1分頃)に取得した雲の間から見える御殿場付近

図2: 雲の間から見える御殿場付近 (クリックで拡大画像へ)

図1は2009年8月11日に静岡県を観測したアブニール・ツーの全体画像です。白く見えるのは雲です。雲の間から見える地表面の状況を確認してみましたが、報道などで伝えられている土砂崩れなどを含め、被災地域の判別はできませんでした。
取得した画像は、内閣府、国土交通省 国土技術政策総合研究所へ提供しました。

なお、JAXAでは今後も当該地域を継続して観測する予定です。

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