データ利用研究事例
3. DEM·地図作成
SAR干渉処理によるDEM作成
合成開口レーダ(SAR)の干渉処理による富士山DEM

インターフェロメトリィによる富士山デジタル標高モデル

Fig. 1: インターフェロメトリィによる富士山デジタル標高モデルの作成(クリックで拡大画像へ)


富士山の位置 SAR画像の干渉縞(位相差)には高度情報、地殻変動、水蒸気情報などが含まれます。干渉するかどうかは、軌道間隔、信号品質、観測対象物の時間劣化に依存しますが、干渉した場合には軌道情報の補正を行うことで高さの情報が抽出できます。この図は、1995年9月7日と同年10月21日の画像(軌道間隔360m)から干渉処理により高度を求めたものです。一部分、干渉が不十分で高度情報の抽出に失敗した箇所もありますが、良好な場所では建設省国土地理院発行の国土数値情報と比較して、標高の標準偏差で約31mの結果が得られました。図は干渉処理で求めた高度情報にSAR画像を重ね合わせ、西方向に投影したもので、富士山、山中湖、愛宕山などを含み東西約27km南北20 kmの広がりを持ちます。

NASDA EORC編集JERS-1 Earth Viewより抜粋
©JAXA EORC

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