三宅島のPI-SARデータ解析画像

2000年8月2日及び8月30日に取得された三宅島のPI-SAR Lバンドのポラリメトリックデータの解析を行った結果を示す。図1及び図2はトータルパワー画像の比較を示している。この2画像からでも火口付近の形状の変化が明確にわかる。

図1 図2
図1図2

次に、ポラリメトリックデータの固有値解析を行い、ポラリメトリックエントロピを算出した結果を図3及び図4に示す。本特徴量は、散乱波の偏波度に関連する量であり、暗い領域は、表面散乱が、明るい領域はそれ以外の散乱が支配的であることを示す。

図3 図4
図3図4

トータルパワー画像からは差は見出すことができなかったが、エントロピ画像の図5及び図6の枠で囲んだ領域が、8/2と8/30では明確に暗い領域が増加しているのがわかる。この変化した領域は、火山灰等が雨で流されたことで表面散乱が増加した領域と推定される。

図5 図6
図5図6