| 《 概要 》
OCTSは海洋の水色及び水温データを高頻度に且つグローバルに反復取得し、クロロフィル濃度、浮遊物、及び水温の把握を行うことを目的とした光学センサです。OCTSデータは海洋の基礎生産量及び炭酸ガスの循環の把握、漁海況情報の把握、環境モニター等に利用されます。OCTSは1978年に打ち上げられた、米国のNIMBUSー7に搭載された初の本格的な海洋観測用光学センサであるCZCS(Coastal Zone Color Scanner) の観測ミッションを引き継ぐものです。
OCTSは可視近赤外域8バンド、赤外域4バンドの観測波長を用いて、高感度なマルチバンドのスペクトル観測を行います。観測波長は、観測対象物の分光反射特性、大気の窓あるいは大気補正を考慮して決定されています。地表分解能は約700mであり、海洋に比べ空間的な変化が早い沿岸域及び陸域への適用も考慮しています。観測幅は地表距離約1400kmで、3日毎に同一地点の観測が行え、変化が早い現象の高頻度な観測を実現しています。また太陽光及び内部光源を用いた光学的校正を行う機能を有します。
画像データの伝送については、各画素のデータをXバンドで伝送する他に、約6×6km程度の領域の中の1画素データをその領域の代表データとしてUHFバンドで伝送する機能を持ちます。
OCTSは主に光学系及び検知器部からなる走査放射計ユニットと、データ処理等電気回路からなる電気回路ユニットから構成されます。OCTSは観測波長の範囲が広く、また広い走査角が必要なため、光学系として反射光学系を、また走査方式としてミラーを用いた機械式回転走査方式を採用しています。また海面での太陽光の反射光が直接OCTSに入射し、観測を妨害することをさけるために、進行方向前後に観測視野を変移させるチルト機能を持ちます。検知器は各バンド10素子を衛星進行方向に平行に配列して、高感度化を図っています。赤外検知器は、宇宙空間に対向した大型の放熱面を持つ放射冷却器により、100Kに冷却されます。
《 OCTS主要諸元 》
| 瞬時視野角 |
0.85mrad(地表面〜700m) |
| 観測用走査角 |
〜±40°(地表面距離 1400km) |
| MTF |
0.35 |
| 偏光感度 |
バンド1 : 5%以下
バンド2-8 : 2%以下 |
| チルト角 |
-20°,0°, +20° |
| 校正 |
| 可視近赤外 |
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: 太陽光及び内部光源 |
| 赤外域 |
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: 宇宙空間及び基準黒体 |
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| 量子化ビット数 |
10bits |
| 粗画像データ抽出 |
4バンド(443nm,565nm,665nm,11.0mm) |
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