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地球が見える 2018年

「しきさい」が捉えたインドネシア・スマトラ島シナブン山の噴煙

「しきさい」の赤・緑・青波長バンドによるトゥルーカラー合成画像

図1 「しきさい」の赤・緑・青波長バンドによるトゥルーカラー合成画像

インドネシア・スマトラ島北部にあるシナブン山が2月19日に噴火しました。
2017年12月に打ち上げられ、現在初期機能確認運用を実施中の気候変動観測衛星「しきさい」が、2月19日3時40分頃(世界時)に250mの解像度の可視~熱赤外波長のバンドで山頂付近に広がった噴煙の様子を捉えています。
図1の中心付近の薄茶色に見えるものが火山灰が上空で広がっているものと考えられます。

「しきさい」の熱赤外(11µm波長)輝度温度画像

図2 「しきさい」の熱赤外(11µm波長)輝度温度画像

大気上層に達した火山灰は、その高度の気温に近い赤外放射を出します。このことから、観測した赤外輝度温度によって火山灰がどの程度の高度に達したかが推定できます。
(図2の中心付近の青色に見える部分が火山灰が高い高度に達している部分と考えられます。)

「しきさい」の輝度温度差(11mの輝度温度から12mの輝度温度を引いた値)画像

図3 「しきさい」の輝度温度差(11µmの輝度温度から12µmの輝度温度を引いた値)画像

火山灰を構成するケイ酸塩鉱物には波長10µm付近に吸収帯があり、11µmと12µmの観測輝度温度差は太陽光の当たらない夜間でも火山灰と水雲・氷雲を区別することができます。
図3では火山灰の領域が強い負の輝度温度差を示しており火山灰に特徴的な火山性鉱物が存在していることを表しています。
(説明文;気象研究所、石元 裕史,2018年2月21日)
上空に広がる火山灰は航空機運航の障害になる場合があるだけでなく、長期的な観点では日射を遮ることで気候変動にも影響すると考えられています。「しきさい」ではこのような現象を全球規模で観測していく計画です。

観測画像について

画像:観測画像について

図1、2、3

観測衛星 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)
観測センサ 多波長光学放射計(SGLI)
観測日時 2018年2月19日3時40分頃(世界標準時)

関連情報

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