地球が見える 2006年
TRMMが観測した「平成18年7月豪雨」
今年はこのような梅雨前線が7月末まで日本上空に停滞して、梅雨明けを遅らせた上、各地に深刻な被害をもたらしました。これは偏西風の蛇行が強まって、日本の上空に寒気が流れ込む状態が続いたこと、日本の南海上の高気圧が強く、暖かく湿った空気が日本上空に流れ込みやすい状態が続いたことによります。通常であれば梅雨明けとなる7月後半にこのような状態が続くことはあまりありません。このような梅雨前線の動態や詳細な構造の解明にTRMMのデータは大きく貢献しています。
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