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地球が見える 2006年

日本有数の干拓地を抱える八郎潟

(Google Earthで見る八郎潟 (kmz形式、4.16MB、低解像度版))
全体画像
図は陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)が2006 年5 月に捉えた八郎潟です。世界遺産として名高い白神山地を北に望む、秋田県男鹿(おが)半島の付け根に位置する湖です。昔は琵琶湖に次ぐ日本で二番目の大きな汽水湖でしたが、今はその中に日本有数の干拓地である大潟村を抱えています。湖底を埋め立てる干拓事業はオランダの技術を導入して1957年に始まり、約20年の歳月を掛けて、1977年に約17,000haの沃野として竣工しました。

埋め立て前の八郎潟の姿は大潟村を取り巻く残存湖(調整池、東部承水路、西部承水路)の形に残っています。現在は、淡水湖で、コイ・フナ・ワカサギなどの格好の釣り場として有名です。特に東部承水路にある中の島や葦の島は釣りスポットとなっています。
大潟村の居住地は総合中心地と呼ばれ、住宅が小さな粒々として見えています。圃場(ほじょう)とは完全に分離され、幹線道路とそれから碁盤の目状に延びる支線道路で結ばれています。その中で一際目立つ中央幹線排水路に沿う道路が「大潟村ソーラースポーツライン」です。この道路は一周約30キロメートル、幅7メートルの二車線道路で、世界で初めてソーラーカーの公式レースコースとして1994年に認定されました。図上では灰白色の一筋の線として見えています。
大潟村の圃場は大型機械による営農を目的とし、従来規模の約3倍にあたるおよそ100メートル四方の区画が基本となっています。この規模の違いは周辺町村と較べると明白です。緑色の領域が少ないのは、5月期の特徴として水を張る前後の、つまり田植え前の圃場が多いことによると考えられます。圃場を縦横に走る幹線排水路の末端には排水機場が設置されています。これは、村全体が海抜0メートル以下のため干拓地から残存湖に排水する水位調整が不可欠だからです。



観測画像について:
観測衛星: 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)
観測センサ: 高性能可視近赤外放射計2 型(AVNIR-2)
観測日時: 2006年5月27日10時47分頃(日本標準時)
地上分解能: 10 m
地図投影法: UTM(ユニバーサル横メルカトール)
AVNIR-2 は4 つのバンドで地上を観測します。図は、このうち、いずれも可視光のバンド3 (610 〜 690 ナノメートル)、バンド2 (520 〜 600 ナノメートル)、バンド1 (420 〜 500 ナノメートル)に赤、緑、青を割り当てて、カラー合成しました。その結果、肉眼で見たのと同じような色合いとなり、次のように見えています。

深緑色: 森林
緑色や黄土色、
紫がかった灰色:
草地、畑地、田圃
灰色: 市街地、道路
赤、青、白など: 建物の屋根
青、青っぽい灰色、
緑っぽい灰色:
水面(海、湖、川)
白: 雪、雲、飛行機雲

関連サイト:
ALOS 解析研究ページ
地球が見える 陸地・地形
本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
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