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公衆衛生

課題分野研究/農業

地球温暖化に伴う気温変化や降雨量などの環境変化は直接的(熱中症や循環器、呼吸器系疾患など)および、間接的(マラリア、コレラ、ポリオ、デング熱やその他感染症)に健康被害を与えることが懸念されています。これらの健康被害は、早期に流行を予測して事前に対策を取れないことが、被害拡大の一因となっています。降水量や温度、地形などの環境情報と健康被害の発生には関連性が指摘されていますが、途上国ではこれらの環境情報の監視体制が不十分な状況です。衛星観測による環境情報を活用して、感染症発生の早期警戒を行うための研究開発を大学などの研究機関や国際機関などと共同で取り組んでいます。

公衆衛生分野のための環境情報提供システム(JPMAP)の構築

オンライン環境情報提供システム

オンライン環境情報提供システム

公衆衛生分野での利用が想定される衛星プロダクトを時空間的に再処理し、任意の時間および場所(緯度経度、矩形、行政界が選択可能)の環境情報が取得できるオンラインシステム(JPMAP: Jaxa's Public-health Monitor and Analysis Platform)を開発しました。降水量、日射量、地表面温度、エアロゾル光学的厚さ、正規化植生指標、土壌水分量、標高の閲覧および取得がウェブ上でできます。 本システムから作成された降水量や地表面温度、熱帯域でのマラリアやデング熱などの事前対策による被害軽減のため、感染症の流行リスク推定手法に関する研究を関連機関と共同で進めております。

ポリオウィルス伝播状況の把握への数値標高モデルの活用

ALOS数値標高モデルを活用した集水域の推定結果

ALOS数値標高モデルを活用した集水域の推定結果

WHO(世界保健機関)では、定期的な下水サンプリングによるウィルス伝播の状況把握体制の構築を急務としており、そのためには下水の流れを考慮した効率的なサンプリング点の設定が重要です。ナイジェリアにおいてWHOと協力し、ALOS PRISM数値標高モデル(AW3D)を用いて水文解析をすることで、集水域の特定(紫色)および下水サンプリング点(赤十字)選定を精緻化できることを示しました。

コレラ早期警戒のためのビクトリア湖の監視

ALOS AVNIR-2によるビクトリア湖面の画像

ALOS AVNIR-2によるビクトリア湖面の画像

ビクトリア湖に生育する水草ホテイアオイはコレラ菌を媒介する可能性が指摘されており、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)のAVNIR2センサなどの衛星データからのホテイアオイの繁殖面積の拡大を推定することが期待されています。長崎大学熱帯医学研究所と共同で衛星から推定したホテイアオイの繁殖面積とコレラ患者数などの疫学的データとの関連性の研究を実施しています。

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