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TRMMとは
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豪雨や大雪の観測
日米共同ミッションの熱帯降雨観測衛星(TRMM)に関する基本情報、
TRMMの歴史、衛星やセンサの概要、観測画像の例などをまとめて紹介します。
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豪雨や大雪の観測
水循環変動への利用
TRMMからGPM計画へ
豪雨や大雪の観測
1998年1月 − 日本の大雪
1998年1月15日 (日本時間)
1998年1月15日午前3時10分から15分にかけてPRが捉えた、降雨の高度2.5kmの水平断面(左図)と、その立体図(右図)です。 日本の陸地に沿って東西に約1500kmにわたる広い範囲の降水の3次元構造が観測されています。中国・九州地方で水平に分布している赤や黄色で示される層は、上空の雪が融けて雨になる融解層で、実際の降雨量 よりもかなり強いレーダ反射が観測されています。関東甲信地方でこの層が地上付近に現れていることは、この地方でみぞれや雪が降っていたことを示しています。
この後、低気圧が四国沖から関東南岸に移動するのに伴い、首都圏の交通 機関が大混乱するほど大雪をもたらしました。通常このような大雪をもたらす低気圧の通 過は春先に多いのですが、この年はエル・ニーニョの影響で暖冬傾向にあり、冬型の気圧配置が長続きしないため、1月にも関わらず、このような気圧配置が頻繁に見られました。
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