掲載データについて


航空機搭載多周波・多偏波合成開口レーダ(Pi-SAR: Polarimetric and Interferometric Airborne Synthetic Aperture Radar)L2のブラウズデータ集 (2012~) です。
画像は、JAXA/EORCのSIGMA-SARプロセッサーを用いて作成し、HH偏波に赤、HV偏波に緑、VV偏波に青の色付けをしたRGB合成画像としております。
掲載している画像は、kmzファイルとして保存しています。
kmz上の矢印は、観測時の飛行方向・ビーム照射方向がわかるように、飛行方向に”Flight”、ビーム照射方向に”Illuminate”と表示しています。
また、画像中の白線は、1シーンのサイズ(約20km四方)をわかりやすくするために、目安として入れています。
2012/4/13~6/20の観測は試験電波によるデータ取得です。

データプロダクト

表1に示す3種類のプロダクトを提供します。使用するSAR処理ソフトウェアとして、JAXA/EORCのSIGMA-SARを用意しています。
4偏波の複素・振幅データを提供し、両成果物共に苫小牧森林と三面コーナー反射鏡を用いて偏波校正と絶対値校正を行っております。
データの後方散乱係数への変換は以下を参照ください(校正係数および後方散乱係数への変換Pi-SAR-L2)。


表1 プロダクトの種類
名称 内容
sar.comp1_HH (_HV, _VH, _VV)
(SLC: Level 1.1)
シングルルック・コンプレックス画像。スラントレンジ画像であり、アジマス方向約50cm(速度に依存)、レンジ方向1.76mのピクセルスペーシングを有します。複素データなので、ポラリメトリック解析、校正情報を元に画像解析可能です。
sar_Q16_g_code_HH (_HV, _VH, _VV)
(GEOCODE: Level 1.5)
4ルック振幅画像を地図投影したものです。2.5mをピクセル間隔とします。校正情報を元に画像解析可能です。
sar_Q16_g_HH (_HV, _VH, _VV)
(ORTHO: Level 2.1)
国土数値情報を用いてオルソ画像化したものです。2.5mをピクセル間隔とします。校正情報を元に画像解析可能です。

注)全データ共にファイル名の末尾に"_C"が付加された場合、データが校正済みであることを示します。

データフォーマット

【SIGMA-SAR プロセッサ】

Single look complex:
SLC。SLCのデータ並びはピクセル方向(x)にレンジ方向を、ライン方向(y)にアジマス方向をとります。データはI,Q,I,Q,,と並び、おのおの4バイトのIEEE表現をとります。現在処理に使用している計算機がインテル系ですので、データ並びはリトルエンディアンになります。

図1:SLCのデータ並び 図1: SLCのデータ並び

注)fac [ ]はSIGMA-SAR PRODUCTに付加される処理情報ファイル。
     fac [0]はファイルの1行目を指します。(図2も同様)。表2を参照してください。


Amplitude画像:
16ビット符号なしデータです。GEOCODE (Level 1.5)、ORTHO (Level 2.1) はGeo-codedの場合に北が上方向となります。北から南の方向をライン方向に、それと直行する方向をピクセル方向とします。

図2: GEOCODE、ORTHOのデータ並び 図2: GEOCODE、ORTHOのデータ並び

facter_md:
処理情報ファイル。内容につきましては以下のファイルを参照ください。
処理情報ファイル(facter_md)の内容(pdf)